自作のバックパックでテント泊の縦走を試してみた

自作したバックパックでテント泊の縦走を試してみた。これまで簡単な日帰り登山程度の用途では試していたが、テントを持った本格的な山歩きでは未使用のままだった。使い心地はどうなのか? 耐久性は十分なのか? いつもの登山とは全く違う冒険の感覚でワクワクする。
コース
滋賀県琵琶湖の西岸にある比良山系。蓬莱山からスタートして南比良から北比良、リトル比良へと抜ける縦走路。
宿泊
コース上にテン場はない。八雲平が縦走者にとってテント泊に適した場所らしく、ここに宿泊することにした。
持ち物
せっかくULスタイルのバックパックを自作したので、少し軽さにこだわって構成してみた。
| テント/寝具 | ||
|---|---|---|
| ザック | Ray-Way Backpack | 300g |
| テント | ファイントラック ツェルト2ロング | 350g |
| シュラフ | POLAR ROUTE 800 | 1200g |
| シュラフカバー | モンベルシュラフカバー | 380g |
| スリーピングマット | サーマレスト リッジレスト ソーライト | 270g |
| ペグ | 100g | |
| 合計 | 2600g |
| クッカー | ||
|---|---|---|
| ガスストーブ | soto マイクロレギュレーターストーブ SOD-300S | 75g |
| ガスカセット | 200g | |
| コッフェル | Snowpeak アルミクッカー(小) | 125g |
| カトラリー | 30g | |
| 合計 | 430g |
| 小物 | ||
|---|---|---|
| iPhone | 160g | |
| トイレットペーパー | 100g | |
| 手ぬぐい | 30g | |
| ヘッドライト | 100g | |
| 合計 | 490g |
| ウェア(パッキングするもの) | ||
|---|---|---|
| レインウェア | montbell ストームクルーザー | 350g |
| ダウンジャケット | MAMMUT GRAVITY HOODED DOWN JACKET | 400g |
| フリースパンツ | 215g | |
| 合計 | 965g |
| 食料/水 | ||
|---|---|---|
| 水2L | 2000g | |
| 1日目行動食 | 200g | |
| 1日目夕食 | 200g | |
| 2日目朝食 | 200g | |
| 2日目行動食 | 200g | |
| 合計 | 2800g |
| ウェア(装着するもの) | ||
|---|---|---|
| トレッキングポール | 500g | |
| サンダル | 200g | |
| 靴 | LA SPORTIVA トランゴハイク GTX | 1150g |
| アンダーウェア | 150g | |
| ミドルレイヤー | 170g | |
| ソックス | 65g | |
| 帽子 | 60g | |
| 合計 | 2295g |
ベースウェイト : 4485g
パックウェイト : 7285g
トータルウェイト : 9580g
Ray-Way Backpackはめちゃくちゃ軽い
Ray-Way BackpackはULスタイルの元祖であり全ての基本形。基本形だけあってほとんどただの布切れ。本当に軽い。300g程度。 以前使テント泊で使っていたのはOSPREY CRESCENT 75。3kg近くあったと思う。これによりベースウェイトで5kgを切ることができた。まあウルトラライトの部類に入るのだろう。同行した友人が背負ってみて仰天していた。(ベースウェイトについてはこちらのページが分かりやすい)
パッキングにはコツが必要
フレームや背中のパッドがないため、形状を維持するためのコツが必要になる。今回はサーマレストのマットを筒状に巻き、これをフレーム代わりに使って荷物を突っ込んだ。かなり持ちやすくなったが、見た目にかっこいいとは言い難い。
ヒップベルトがないため肩が痛い
Ray-Wayバックパックにはヒップベルトのオプションもあるが推奨されていない。ヒップベルトは体の動きに制限をかけてしまうし、そもそもヒップベルトが必要なくらい重い荷物は持つべきでないとのこと。(公式サイトより )バックパックではなく、中身と持ち方を考え直せということらしい。 個人的にはこれまでずっと腰荷重が気に入ってたので悩みどころである。
縫製が甘かった
慣れないソーイングのためか、すでに縫製部分にほころびが見え始めた。デイハイクでは気にならなかったが、テント泊になると相当な負荷がかかっていることが実感できる。これまで使ってきた既製品がいかにしっかり作られているのかを思い知らされた。修理したいけど、正直なところどうやって作ったかはもう忘れてしまった。
他の登山者に注目される
見慣れない外観のためか、すれ違う登山者の注目を浴びることがある。「おお、なんか渋いザックだな」みたいな言葉が何度か聞こえてきた。もう少しかっこよく作れれば良いのだけど。
まとめ
自分で作ったギアでテント泊するのは控えめに言って最高だった。近場の低山ハイキングが大きな冒険に変化した。初めて山を登った時のように色んな発見や苦労を感じ、荷物や自分の体について再考するきっかけになった。友人との会話も盛り上がり、自作熱に火がついたようだ。(彼は次のハイキングでものすごく完成度の高いバックパックを作ってきた) 今度はぜひタープやテントも自作してみたい。
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