超軽量のパックラフト Klymit Lite Water Dinghyを買ったよ

Klymit社の超軽量パックラフト、Lite Water Dinghy(以下LWD)を買ってみた。

購入しようと思った経緯

以前から自分の船をもつことに憧れがあった。船のサイズは関係ない。湖や川を自分の船で移動するという行為そのものに興味があった。自転車やソロテントを初めて買った時の気持ちにも近いかもしれない。行動の選択肢が増え、自由度が一気に広がるのだ。パックラフトはこの希望を叶えてくれる丁度いいギアだ。「自分の船」と言える最低限の条件を満たしている。とは言え、安いものでも10万円程度はかかる代物。なかなか手を出せずにいた。そんな時友人からLWDを一緒に買おうと話が出た。

Klymitはアメリカのアウトドアメーカー。空気注入式のエアマットで有名な会社だが。経緯は知らないが、この会社がLite Water Dinghy( https://klymit.com/products/litewater-dinghy )と呼ばれる軽量パックラフトを販売している。このパックラフト、とにかく軽くて小さい。重量は1.2kg程度。収納サイズはティッシュ箱を2つ重ねた程度のものだ。しかも価格は23,000円ほど。

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ただ気になるのは、この見た目・・・。どう見ても子供用の遊具にしか見えない。「自分の船」と呼べるギリギリのラインを下回ってるように感じる。感じる。それに安全性も心配だ。ちょっと迷ったが価格が安いこと、レビューやYouTubeの動画の評価が高いことなどから購入に踏み切った。

合わせてパドルとライフジャケットも購入。持ち運びを考えて4ピースで手頃なものを探し「Anfibio ベーシック 220cm」を選択。ライフジャケットはMontbellの「アクアファン」を購入した。

届いた

想像以上にコンパクトで軽い!! 素材はしっかり分厚く、さすがに子供のおもちゃとは全く違う。少し安心した。

いつもハイキングに使ってるOMMのClassic25にパッキングしてみる。ライフジャケットやパドル、着替えまで含めても全て綺麗に収まってしまった。これは素晴らしい。近所に散歩に出かける感覚で船旅に出発できてしまう。こうなると欲が出てしまい、ライフジャケットもインフレータブルのものを揃えて最軽量のスタイルを追求したくなってしまう。

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琵琶湖で試す

まずは皆で琵琶湖で使ってみた。空気の注入はパックラフトが収められていた袋を使って行う。時間がかかると思いきや5~6分程度で膨らんだ。ただしこの後水につけると冷えてしまい空気圧が下がってしまった。なので水につけた後に再度注入が必要。

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3人が同じものを買ったのでイカの群れが泳いでいるように見える。これ移行仲間内ではこのパックラフトは「イカ」と呼ばれることになった。

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こちらはMRSのパックラフトをレンタルしてきた友人。流石に作りが違う。

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いざ出港!!今回は琵琶湖西岸の白ひげ浜近辺を5~6kmほど岸沿いにツーリング。

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結構沖の方まで出れてしまう。これまでに経験したことがない景色にテンションが上がる。しかしうっかりすると泳いで岸にたどり着けなさそうなところまで出てしまうので注意が必要だ。

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テンションが上がったのは最初の10分だけだった。一生懸命に漕ぐが船が左右に揺れて中々進まない。時速にして2km弱くらいだろうか。広大な琵琶湖という静水なことも重なり、景色的には全く進んでいるように感じない。2時間ほど漕いでギブアップ。上陸して休むことにした。MRSのパックラフトの友人は余裕のようで、1人予定の場所まで進んでいく。

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使ってみた感想

LWDは想像よりも遥かに軽く、コンパクト。どこにでも持ってけるフレキシブルなパックラフトだと感じた。一方で推進力は弱く、特に静水でのツーリングには向かないことが分かった。理想的な使い方は、ロングハイクや登山に携行し、川や湖を渡って先に進むための手段として利用するくらいが良さそうだ。

次は流水でも試してみたい。流石にリバーカヤックようなホワイトウォーターは厳しいだろうけど、ゆったりと流されるツーリングなら楽しめるかもしれない。