夏の大山崎山荘美術館に行ってきた

京都と大阪の境目、天王山の中腹にある大山崎山荘美術館に行ってきた。ここは本当に良い場所なので、大阪や京都に住んでいてまだ行ったことがない人にはオススメ。

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ロケーション

車の場合は駐車場がないので、最寄り駅のJR山崎駅あたりのコインパーキングを利用することになる。ここからはバスも出ているが、歩きの方がオススメ。たくさんの木に囲まれて季節を感じながらゆっくりと山荘の雰囲気に近づくことができる。だいたい15分くらい。

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建物

大正時代に実業家の加賀正太郎という人が建てた大山崎山荘という豪邸を利用している。うまく昔の設備を残してるので、まるで当時のセレブの晩餐会に招かれたような雰囲気を味わえる。客間のリッチなバスルームなんかもそのまま残っており、自分のじいさんばあさんが五右衛門風呂に入ってた頃にこんなバスルームを利用してた人たちがいるかと思うと不思議な気分だ。美術館になった後には安藤忠雄の設計で新館が増設され、こちらも見応えがある。

ところで加賀正太郎氏の経歴を読んでみるとなかなか面白い。大阪の船場の株相場師の息子として生まれ、青年時代はヨーロッパを周遊しスイスのユングフラウ(山)に日本人として初めて登頂している。株相場師になろうかな。

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この山荘に来ると以前に読んだ「日の名残(カズオ・イシグロ)」という小説を思い出す。伝統あるイギリスの老執事が人生の下り坂を迎え、昔を回想しながら旅をする話。大山崎山荘でもう一度これを読んでみたいなあ。

 

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