ジョン・ミューア・トレイル – Day 17 最後の補給
2014年9月14日 Onion Valley → Vidette Meadow 起床 6:30 気温 9℃
温かい。標高が低いからかな。 9:00くらいになって祈るような気持ちで補給物資の受け取りに行った。管理者は帰ってきているだろうか。
ドアをノック。反応無し。誰もいないようだ。がっくり。どうしようヒッチハイクで町まで下りるか。
横にあった椅子に座ってぼんやり。その椅子に座って見る景色が、とてもキレイなことに気づいた。山を見るのに一番いい場所と角度で置いてあるみたいだ。たぶんここの管理人はこの景色が好きで、いつもここに座ってコーヒーでも飲んでいるのだろう。 なんてどうでもいい事を考えていた。
補給成功
ふと、少し向こうにバス型の住居が見えた。何か事情を知ってるかもしれない。「ハロー 誰かいますかい?」のっそりと寝起きの男が頭をかきながら出てきた。結局この無精男が管理人だった。のそのそと小屋を開けて補給物資を出してくれた。日本から送った最後の補給物資。やった! これでもう踏破に向けて特に問題はないはず。
10:00 出発。昨日超えてきたキアサージパスをまた登ってゆく。ザックは食料で満タン。重いけど、足取りは軽い。
JMTへ復帰
パスを登りきった辺りから雨が本降りになった。でみぞれ状になっている。寒い。
歩きながら今夜のキャンプ地をどこにするか考えた。できるだけ標高を下げたい。10000フィート以下まで下りれば火を焚ける。ぜいたくを言えば雨を凌げるくらいの大きな木があって、濡れた物も干したい。9000フィート近くまで下ればそういう場所も見つかるはず。
運良く理想的な場所を見つけた。最高の場所だ。大きな木が雨を防いでくれているので、地面は乾いたフカフカの土のまま。嬉しくて、テントを立てる前に何枚もその場所の写真を撮ってしまった。
補給日の夜は宴だ。とっておきのメニュー、知床鶏のダッカルビ!!
木が湿気ているので火をつけるのに苦労したけど、なんとか着火。落ち着く。 濡れたザックや手ぬぐいを近くに置くと白い湯気をたててどんどん乾いてゆく。周囲は真っ暗。数メートル先も見えない。
気付けば13枚ある地図のうち、残りは2枚だけ。前半、疲れている時には12枚目や13枚目の地図が果てしなく遠く感じた。でも、今自分はここにいる。嬉しいなあ。 でももうすぐ終わってしまうのは寂しい。
火を崩すと、残った火がじんわりモヤモヤうごき続ける。幻想的。寝る前の楽しみ。 明日はフォレスターパス。初めての4000m越えだ。がんばろ。
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