落書き萌え
この一週間イタリアに学会発表に行き、ついでにキッチリ観光もしてきました。そこで興味を引かれたのが落書き。
イタリアでは歴史的な建築物に対してもたくさん落書きがあります。今回行ったフィレンツェのドゥオモにも落書きがたくさん。確かに問題のひとつではあるのだろうけど、個人的にはこういう落書きは大好きです。アルファベットやサンスクリット、日本語やハングルが入り交じって色んな想いのカオス!しかもキッチリ記入日も記されているのでドゥオモ本体を見ているよりも歴史を感じます。なんと1900年代初めの頃のものもあってドキドキする。
古いものを探してやろうと周囲を見渡すと1820年代のモノを発見。直接彫ってるから消えずにキレイに残ってる。その下には8年後に書かれたものがあります。seneoebboさんが書いたんでしょうか。内容が理解できるともっと面白いのに!
更に入り口付近には1749年のものを発見。この日の最古ものです。DOARIGOの文字はググっても意味が分かりません。やっぱり名前かな?
歴史的な建築物は通常大切に扱われて僕らは修復されたものやキレイに展示されたものを見るわけですが、個人的にはそういうものにあまり魅力を感じません。完全に放ったらかしにされている遺産は今の生活の一部となっており、かえって歴史を身近に感じます。建設当初の使用目的が活きているならキレイなままだろうし、逆に廃れるということはその世の中の流れを如実に表しているということだと思います。汚いものだって歴史の一部だし。
下の写真は帰りの空港で。どのフロアに何があるのか分かりにくいエレベーターでしたが、ボタンをよく見ると落書き(?)が。TRAINと直接マジックで書かれたものや、バーコードのシール(荷物から剥がしたもの?)にDEPARTUREと書かれたものがあります。落書きだけど、なんか微笑ましいです。
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