ジョン・ミューア・トレイル – Day 2 スルーハイカー

2014年8月30日 Little Yosemite Valley → Sunrise High Sierra Camp 起床:5:30AM 気温:8℃

結露なし。シュラフカバーを使わなかったが問題なし。 朝食はキムチチゲスープに玄米を混ぜて食べてみた。最高にうまい。これは当たり。 昨日途中まで進んだ道を再び進む。とにかくひたすら登り。森林の中をスタスタ進む。途中、ハーフドームへの分岐を超えてからは人がいなくなった。

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ある地点で森林を抜け、一気に視界が開けた。ものすごい壮大な景色。正面には巨大な岩坊主が見える。地図を見ると〜とある。これだけ巨大な空間が広がってるのに、聞こえるのはわずかな風の音だけ。なんというか、すごい幸せな気分だ。景色がきれいとか、そんなんではなくて、でっかい地球の一部にちっぽけな自分がくっついてるのが実感できるような。生きてるね〜 この命! みたいな愛おしい感じだ。なんだかよく分からんが、こんな時は本当に来て良かったと思うのです。とにかく。

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ノースバウンドのスルーハイカー

Sunrise Campへ向けた最後のスイッチバック手前で台湾から来たというハイカーと出会った。珍しいノースバウンド(北向き)のJMTスルーハイカーだ。南端のマウントホイットニーから19日間で歩いてきたという。真っ黒に焼けた肌やヒゲ、サングラス、薄汚れた雰囲気がいかにも趣深い。自分も歩き終わる頃にはこんな風格が備わるのだろうか。。。これまでの行程に関するアドバイスを色々聞けた。今年は極端に乾燥した年であること、高地のパス(一番高いところ)では午後は霧がかかるので午前中2~3時間で超えた方がいいことなど。 今日が最後のキャンプで明日はヨセミテに下りるとのことで、やれやれといった感じで去って行った。

今年はドライイヤー、なるほど。自分も歩き始めて極度の乾燥気候に特に驚いていたので納得。あっというまに口の中がカラっカラに乾いてしまう。行動食として持ってきたカロリーメイトが喉を通らない。代わりにドライフルーツの入ったトレイルミックスが最高に活躍している。適度な水分を含んでいるのでとても食べやすい。

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この日のキャンプ地、Sunrise Hight Sierra Campは標高2800m。 とうとうハイシエラでのキャンプ生活が始まった。少し高めに位置するキャンプからは、広大な草地と遠くに見える岩山のコントラストが楽しめる。夕日で赤く染まる岩山を眺めながら、数人のハイカーがコーヒーを楽しんでいた。一人は説明役らしく、景色の中の山の名前や気候について説明している。こっそり聞き耳をたてるけど、よく分からなかった。

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テントのすぐそばに丸くて大きな岩があったので、暗くなっていく空を寝っころがってぼんやり眺めてた。さっきまで日に照らされていた岩がまだ少し暖かくて気持ちいい。その内真上に近い場所から1つ2つと星が増えてきた。22:00くらいにはものすごい量の星が山の裾に向かって下りていった。明日も晴れそう。

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歩行距離:14.4km