ジョン・ミューア・トレイル – Day 12 夫婦

2014年9月9日 Evolution Meadow → 2mile from Helen Lake 起床 7:00 気温0℃

寒い。あまり眠れなかった。テントの中は結露。シュラフカバーの内側も結露。最悪だ。 それでも日が出ていつものように1時間ほど日に当てると7割くらいは乾いてしまう。シエラの強烈な日差しのおかげ。

今日はミューア・パス(3600m)を超える。

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昨日の雨で湿ったバックパックはガチガチに凍結。乾燥コンブみたい。

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テントを持たないコニーのためにスティーブのテントを使って簡易的に屋根を設営。でもやっぱり寒かったみたい。

夫婦

しばらく登り続けて体も温まった頃、急に視界が開けて湖が現れた。エボルーションレイク。天国のような光景だ。

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水は透き通っていて深くなるにつれてうっすら青みが増している。真っ青なシエラ晴れに白い山が強烈なコントラストで貼り絵のようにパキッと張り付いている。風もない。こんなに広いのに音が何も聞こえない。聞こえるのはザッザッという自分の足音とギュッギュッという荷物の音だけ。こんな世界にたった1人ぼっち。

ひとりぼっちだからしっかり覚えておかないと。誰も後から「こんな所だったよね」なんて思い出させてくれない。

よーく見ると、対岸にホントに小さく人が見える。途中で追い越した60代くらいの夫婦だ。キラキラ光る湖岸に座ってぼんやりしている。2人でこの光景を共有できるなんて、どんな気分だろう。

夫婦2

エボルーションレイクからサファイアレイクと湖岸ギリギリを歩いて進む。水が透明なので、湖面との境が曖昧。吸い込まれそうになる。ここで今日二人目の夫婦ハイカーに会った。夫のパトリックは赤い顔した大柄の良いお父さんって感じ。奥さんのパティは陽気なおばさん。歩くのが早いので先に行ってもらった。なんというか、後ろから眺める2人が歩く姿がとてもキレイだ。シエラの景色はハイカーが加わる事でとても綺麗に見える。しばらくその2人を視界におさめながら歩き続けた。年齢を重ねてからでも夫婦でこんな所を歩けたらいいな。

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ミューア・パス到着

16:00 ミューア・パスに到着。きつかった。最後はヨロヨロ。気のせいか、空気が薄い気がする。3600mもあるから気のせいでもないかもしれない。

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ミューア・パスにある避難小屋。ここに泊まるハイカーもいるらしい。水はどうするんだろう?

18:00 下りの途中でよいキャンプ地が見つからない。ちょっと焦る。普段は16:30くらいにはキャンプを張っている。暗くなってからの作業はしたくないから。右手に川の音が聞こえ始めた頃、最高の場所を発見。ツェルトの設営場所を決めてバックパックを降ろすこの瞬間がたまらない。最高の安心感。

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同じ場所にキャンプを張ったスティーブ。彼はテント無し。カウボーイキャンプ、自由すぎる!

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歩行距離:忘れた